2009年05月02日

第80回 Left Alone ゲスト米原さん 1944 正木まどか

madoka081215.jpg


第80回は、ゲストに、正木のファン1号?にして、ジャズ通。
自らライブハウスで歌うこともある米原さんを迎えて、
第3回でも紹介した「Left Alone」を再度、お届けします。
なお、米原さんには、第84回まで、お付き合いしていただく予定です。
よろしくお願いいたします。

早速、米原さんに、登場していただきましょう。


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1.自己紹介

正木まどかとは、上野アリエスで知り合う。
正木の古くからのファンであるが、自ら、ライブで、歌うこともある。

 

2.ジャズの魅力と本質と要素

・ジャズは色っぽくないといけない。
・ジャズは媚薬ある。
・4年間、正木まどかの歌を追っかけている。正木も媚薬、薬物?
・4ビートジャズは肉体的快感とつながる。心臓の鼓動、本能に近い。
・ジャズは英語で歌われることやダンスミュージックの要素も独特。
 ダンスは体と体がぶつかる。肉体的快感の最たるものだ。
 (グレン・ミラー、トミー・ドシー、デユーク・エリントン)

 

3.正木とのなり染め、正木のファンになった理由

正木まどかにジャズの要素はあるのか?

・正木は、夜と酒が好き。ジャズの最低条件。夜のにほいがする。
・ジャズは、恋愛もの=トーチソンズ+ワークソング=プロテストソング+
 リリカルなお昼の抒情曲に大別される。
 正木は、お昼の抒情曲は、カバーしていないが、トーチソングと
 プロテストソングは、カバーしている。

 

4.「Left Alone」への思い入れや感想。

・正木まどかの持ち歌のベスト3に入る。


・大学生時代、ジャズ喫茶で、「Left Alone」が、よくかかった。
 1960年代半ば。1時間に1回はかかる。皆、下を向いて、没入して聴いた。
 学生運動、貧乏、孤独と結びついた。ともか暗い曲の代表格。

 

・ビリーホリディ自体が、性的虐待、売春、ドラッグ、アル中、暗い過去を
 背負い、44歳の若さで、逝った。重く暗い不幸の象徴のようなもの。
 その彼女が自分の人生を振り返って、最後に書いた詞である。
 最晩年のピアノ伴奏者のマル・ウォルドロンが彼女のこの詞に曲をつけて、
 トリビュートとした。色気のない人生を語るジャズのひとつのジャンルである。

 

 マルのアルバムで、この曲を吹いているジャッキー・マクリーン
 (Jackie McLean)は、白人だが、黒人の血が混ざっており、
 音には、黒人のジャズフィーリングがにじみでている。
http://www.youtube.com/watch?v=VNE8eXDsP5Q
http://www.youtube.com/watch?v=PU2Clcd_tN8
http://www.youtube.com/watch?v=13ywEdcrrNg
http://www.youtube.com/watch?v=fZnZnU7F0R8
 ビリーを彼が演じる役割である。抑制した演奏がよい。
 ビバップの最後の巨人で、普段は饒舌に吹きまくる彼が、黙々と抑えて演じた。
 ビリーとマルに敬意を表したのである。

 


・Left Alone のLPは大事にとっている。
 同様に、ソニー・クラーク クール・ストラッティング のLP、
 女性のハイヒールと足の有名なやつも大切にしている。
http://plaza.rakuten.co.jp/55jazz/diary/200811150001/

 


・米原は、演歌もPOPSも好きだが、夜、眠るとき、最後には、
 口直しに、ジャズを聴いて眠る。正木も同じ生態である、実は。

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曲の解説ですが、作詞のビリー・ホリディーと作曲の
マル・ウォルドロンは、以前に、何度か紹介しているので省きますが、
曲の成り立ちについて、少し解説します。

 

サンフランシスコに向かう飛行機の中で、暇だった?ビリーとマルが
たまたま、7時間かけて、彼女の人生をテーマにしたこの曲を作ったそうです。
ビリーは生前、なんどか歌ったが
公に発表し録音する前に亡くなってしまったのだとか。

 

マルは、ビリーの晩年、1957年から1959年の彼女の死まで、
伴奏をしているのですが、多大な影響を受け、
妹さんまで、含めた家族ぐるみのつきあいだったようです。
破天荒な人生を送り、一見、わがままで、つきあいずらそうに
見えるビリーですが、マルによると、ナイスパーソンだったとのこと。

 

マルが、ビリーの追悼アルバム「Left Alone」を作る
運命になるのは不思議な縁にも思えます。聴く限り、
数あるマルのアルバムの中でも、このアルバムが、最高のできばえ
でしょう。レスター・ヤングをはじめとし、数々の著名ミュージシャン
に囲まれていたビリーですが、死んだときは、多くが、他界していて、
マルしか、主なミュージシャンが残っていなかったのかもしれません。

 

「Left Alone」=一人残されたのは、最初は、ビリー。
後は、マルだったのでしょうか。

 

なと、ご存知のように山川先生は、この曲を主題歌にした、
角川映画「キャバレー」にピアニスト役で出演。映画の中で、
何度もこの曲を弾きます。マルのアルバムの完全コピーでは
ありませんが、イントロなどは、ほぼ忠実に真似ています。
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/cabaret/


歌詞大意です。

 

私を満たしてくれる恋人はどこにいるの。
私から離れないで、ずっと、一緒にいてくれる恋人はいないのかしら。
誰もが私を傷つけ、去っていった。
私は、ひとり残されている。

 

運命の恋人は、神様のいたずらで、いつも私のそばを、通り過ぎている。
でも、死ぬ前には、その人が現れるの。
そして、心を開いて、愛し合うの。
だけど、そのときまで、私は、ずっと、ひとりぼっち。


では、正木まどかの歌で、お聞きください。「Left Alone」
(山川ファミリーによるインスト演奏も追加)

 

正木まどか
http://madoka66.hp.infoseek.co.jp/

山川浩一
http://www14.plala.or.jp/inu789/yama/

 

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